今月のコラム🐾 動物病院から、ペットのそばに。わたしの歩んだ道

大学を卒業してすぐ、22歳だった私は愛知県にある大きな動物病院に入社しました。
今回も、そんな看護師1年目の頃のお話を少しだけ。

入社当初は、保定(動物を動かないようにして、検査や処置などの診察を安全に行えるようにすること)もまともにできず…。
悔しくて、情けなくて、泣きながら帰った日も数えきれません。

猫ちゃんは、関節が柔らかくてぬるっと腕から抜けていくし、ダックスフントさんは足が短くて持ちにくいし、柴犬さんは診察台に乗る前からすでにブチギレ…。
毎日がまさに“動物たちとの真剣勝負”でした。

診察中、先輩獣医さんから「あ〜もう、保定かわって」と言われて先輩と交代するのも日常茶飯事。
でも、「私も上手になりたい!」という気持ちだけは強くて。
診察時間終了後も、同期の看護師や獣医さんと一緒に、夜遅くまで残って保定の練習をしたり、看護師テストに満点合格するまで帰れなかったり…(ちょっと部活っぽいですね笑)

毎日夜遅くまで残っている私たちを見て、当直の先輩に「ほんと、あんたたち病院好きだね〜」と笑われたことも、今となっては良い思い出です。

お昼休憩はしっかり取れた日なんて、片手で数えられるほど。
ごはんを5分でかきこんで、緊急オペの呼び出しがあればダッシュ!
フードメーカーさんの療法食の勉強会に参加したり、薬や入院ケアの研修を受けたり…。
今思えば、体力も気力も“若さ”で乗り切っていたな〜と、しみじみ思います。

スタッフ80人規模の病院は本当に忙しくて、1日に200件以上もの診察と、突然の急患対応も当たり前。
朝8時から夜9時頃まで働いて、月に数回は当直勤務。
あの頃の自分、ほんとうによくがんばってたよ…!と、ちょっとだけ褒めてあげたいです(笑)

そして今、ペットシッターとして思うこと

あの時の毎日が、今の私の原点になっています。

動物の種類や性格に合わせて接し方を変えること。
嫌がるサインにいち早く気づくこと。
触れ方ひとつで、動物たちの緊張がふっとゆるむ瞬間があること。
全部、動物病院で学んだ“現場の感覚”です。

今は「ペットシッター」という立場ですが、ただお世話をするだけでなく、
専門知識をもとに、ちょっとした体調の変化にも気づける存在でいたい。
飼い主さんにとっては「安心して任せられる人」、ペットたちにとっては「なんかちょっと好きかもこの人」と思ってもらえるように、日々心がけています。

あの頃の私が、一生懸命がんばってくれたおかげで、今こうして大好きな動物たちに囲まれて仕事ができている。
それって、すごく幸せなことだなぁと思うんです。

ご自宅でのお留守番が、ペットたちにとって少しでも快適で安心な時間になるように。
これからも、ペットとご家族の心に寄り添うシッターでありたいと思います☺️

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